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抜け毛・薄毛/円形脱毛症

なぜ抜け毛・薄毛になるのか?

髪のトラブルは毛根の「栄養失調」とストレスから

シャンプーのあとの排水溝や朝、枕に付着した「抜け毛」を見てドキッとした経験はありませんか? ふつう髪の毛は抜けても約3か月で生まれ変わるものです。でも、何かの拍子でこのサイクルが乱れると、見た目にもさびしい「薄毛」になってしまいます。

抜け毛・薄毛

毛根にある髪をつくる細胞(毛母細胞)が栄養不足になったり、傷ついたりして起こります。誤った髪のケア、かたよった食生活が原因。精神的ストレスも髪の健康に影響します。

ただ、出産後の抜け毛は、ホルモンの変化による一時的なものです。

円形脱毛症

仕事を持つ女性に急増中です。痛くもかゆくもないのに、ある日突然髪が円形に抜け落ちる病気です。ストレスによる自律神経の乱れが原因。体を外敵から守ってくれるはずの血液中のリンパ球が、発毛に必要な毛母細胞を敵とまちがえて攻撃して起こることもあります。自然に治りますが、ひどいときは皮膚科を受診。

「元気な髪」は正しいケアとストレスをためない生活から

まず、シャンプーなど髪の手入れをチェックしましょう。ただし洗いすぎは髪や頭皮を傷めるので、1日に1回が限度です。「朝シャン」は抜け毛の原因などといわれることもあります。

これは朝のあわただしさの中で、髪が生乾きだったり、シャンプーやリンスの成分をしっかり落とさないままだったり、熱いドライヤ一を髪に当てたりすることで、髪や頭皮が傷むことを心配したもので、確かな根拠はありません。

日常生活では、睡眠を十分にとり、バランスのよい食事を心がけます。そして、仕事や職場の人間関係、育児などのストレスをうまくクリアすることも「元気な髪」をつくるポイントです。

こんな人は薄毛・抜け毛になりやすい

まちがったヘアケア
かたいブラシで根元からグイグイブラッシングしたり、つめを立ててシャンプーしたり、熱すぎるドライヤーは、抜け毛ばかりか頭皮も傷めます。生乾きのまま寝てしまうのも厳禁。枕カバーの洗濯もこまめに。
パーマやカラーリングの回数が多い
過度な八ーマやカラーリンブによる強い刺激は、頭皮や髪には負担です。また整髪料やカラーリング剤などが合ってないのも大きなダメージです。髪がパサパサしたり、頭皮がかゆくなったりして「合わないかな」と感じたら使用をやめ、別のものを探しましょう。
ストレスをためやすい
ストレスがたまると、体内の器官をコントロールしている自律神経が乱れてきます。そうすると、髪の毛に酸素や栄養分を運んでいる頭皮の毛細血管が縮んでしまったり、髪をつくる毛母細胞の働きが鈍くなって、抜け毛につながります。また精神的にショックなことが起こると、それだけ髪への影響も大きくなります。
肉類中心の食事
野菜ぎらいで、肉類ばかりを食べていると、皮脂の分泌が過剰になり、頭皮が脂っぽくなります。べたつくふけといっしょに、髪まで抜けてしまいます。
無理なダイエット
髪の新陳代謝に欠かせないのは十分な栄養です。無理なダイエットで、栄養不足になったり、栄養のバランスをくずすと、髪にまで栄養が届かなくなります。
タバコが好き
タバコを吸いすぎると、その刺激で髪の根っこを通っている毛細血管が縮んで血行不良を起こします。そうなると、髪に必要な栄養や酸素が行かなくなり、髪の新陳代謝が妨げられます。
睡眠不足(過労)
睡眠がいつも足りないと、免疫カが落ち、体全体の新陳代謝が低下します。これは髪にとってもダメージ。栄餐分や酸素がスムーズに運ばれないので、髪が弱って、抜け毛がふえます。

髪を元気にする食べ物

髪の主成分はたんぱく質です。「強~い髪」をつくるには、ます肉、魚、大豆(みそ、しょうゆ、豆腐、納豆、きな粉など)のたんばく質を毎日とることが基本。「髪にいいから」とワカメや昆布など海藻ばかりをたくさん食べても効果薄です。

たんぱく質のほか、新陳代謝をさかんにして、髪の毛の細胞をつくるのに役立つ鉄分(ヒジキ、シジミ、イワシ、ホウレン草など)や亜鉛(カキ、レバー、卵黄など)、そして、髪の毛の成長をうながすビタミンB群(豚肉、小麦杯芽、レバー、イワシ、サケ、鶏卵など)、血行をよくするビタミンE(ウナギの蒲焼き、タラコ、カツオ、サバ、ナッツ類)などを中心に、バランスのよい食生活をすることが大切です。

このように「強~い髪」の素になる栄養素を、ふんだんに含んだ食べ物の「代表選手」がイワシです。魚料理はどうも苦手という人は、スーパーに並ぶオイルサーディンや蒲焼きなどの缶詰類でOK。「髪の調子が今ひとつ」というときに、ぜひ試してみてください。

正しいシャンプーのやり方

ブラッシングは毛先から軽く
髪を洗う前に、まずブラッシングします。根元から無理にとかすと、髪だけでなく頭皮も傷めます。毛先から少しずつとかしていくのがコツ。髪がぬれているときのブラッシングも厳禁。髪のキューティクル(髪の表皮)を傷めます。ブラシは、やわらかい豚毛がおすすめ。スタイリング剤で髪をかためているときは、髪を傷めるのでシャンプー前のブラッシングはNG。
シャンプー前にすすぐ
髪の毛にお湯を含ませるような感じで濡らし、軽くすすぎます。これで、汚れの約50%は落ちます。お湯はぬるめの38度がベスト。熱過ぎるお湯やジャワ一の強い圧力は、キューティクル(髪の表皮)を傷つけます、
ダメージヘアとロングの人は、毛先だけにトリートメントを
ヘアカラー、ブリーチなどで髪の毛が傷んでいる人やロングヘア(背中の肩甲骨より下)の人は、シャンブー剤をつける前に、毛先だけにトリートメント剤(ロングヘアで小さじ1杯程度)を軽くもみ込んでおきます。
洗うのは髪ではなく頭皮
シャンプー剤は髪の毛ではなく、頭皮につけます。ただし直接つけずにいったん手のひらにとってから。洗うのは、髪の毛ではなく頭皮ということを忘れないで。
指の腹で頭皮をゆするようにして洗う
指の腹を使ってよく泡立てて、2分くらい頭皮をマッサージするつもりで洗います。髪は、やさしくなでるように。爪を立てて洗うと、頭皮の炎症や抜け毛、ふけの原因になります。髪をゴシゴシ強く洗うのも厳禁です。
すすぎもやさしく、ていねいに
洗うときと同じように頭皮をマッサージする感覚で。勢いの弱いシャワーで3分くらいかけてていねいにすすぎます。勢いの強いシャワーでジャージャー流すのはやめましょう。
リンスで髪をひきしめる
リンスは、髪の毛をひきしめる化粧水のようなもの。頭皮を避けて毛先中心につけます。リンスが残らないようによく洗い流して。リンスをたくさんつけたほうが、サラサラすると思いがちですが、これはまちがい。表示にしたがって、適量を守りましょう。
軽くたたくようにタオルドライ
洗髪後は、髪を拭くというより、水気を取る感じで。タオルを頭にかけ、軽くたたくようにします。まちがっても、バスタオルを巻いてゴシゴシこすったり、もんだりしないように。髪が切れてしまいます。
ドライヤーですばやく乾かす
頭に風を送り込む感じで。ドライヤーの熱がまんべんなく行き渡るように当てます。ドライヤーの先を振りながら乾かすとうまくいきます。ます、えりあしのほうからはじめ、額から上は後回しにします。長時間ドライヤーの熱を当てるのは髪や頭皮へのダメージが大きいので、すばやく短時間で。

抜け毛/薄毛のためのセルフケア

アロマテラピー

化学合成ジャンプーやリンスを長く使っていると、髪の新陳代謝が悪くなり抜け毛の原因になります。髪の育毛をうながす精油を使ってオリジナルシャンプーをつくってみませんか。香りも豊かで地肌にも安心して使えます。

シャンプーで

ローズマリー
育毛、頭皮のトリートメント効果があります。
ジュニパー
頭皮や毛穴の汚れをとります。
ラベンダー
毛穴の殺菌作用、紫外線による頭皮のダメージを修復します。

ハーブ

髪によいとされているハーブとしては、昔からネトルが知られています。ネトルにはミネラルが豊富に含まれていますが、なかでもケイ素といわれるミネラルが、髪にツヤを与え、育毛を助けます。ネトルはハーブティーやサプリメントの形でとるのがおすすめです。

ホメオパシー

産後の抜け毛など、ホルモンのバランスが原因で抜け毛が気になる人には、コウイカといわれるイカの墨を原料としたレメディ「セピア」がおすすめ。女性の生殖器系に強い効果があり、月経前緊張症や妊娠中の不調などにも使われます。