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慢性疲労症候群(だるい・疲れやすい)

どうして だるく疲れやすくなるのか?

半年以上も疲労感があるなら疲労度チェックを

長時間、激しい運動をしたり、根をつめて仕事をしたりしたあとの、疲労感やけん怠感はそうとうなものです。疲労とは、体のホメオスタシス(恒常性)の乱れを知らせる信号のようなもの。でも、たいていは、ひと晩眠れば疲れもだるさもとれるでしょう。

ところが、その疲労の自覚が半年以上も続く場合があります。これが慢性疲労です。これには直接生活に影響を及ぼさないけれど「疲れたなあ」「だるいなあ」という軽い疲労感も含まれます。

病気が原因のこともあるので、疲れがとれないときは念のため内科を受診しましょう。ただ検査をしても異常が見つからない原因不明の場合も少なくありません。この慢性疲労に対して、1988年、アメリカではじめて慢性疲労症候群と名付けられ、新しい病気として認められました。半年以上も疲れがとれず、ほかに重大な病気は認められないけれど、下に示したような症状がある場合をいいます。

こんな症状はありませんか?

これらのうち8項目に当てはまれぱ睡性疲労症候群です。

  • 微熱または悪寒がある。
  • のどが痛む。
  • 首やわきの下のリンパ腺が腫れている。
  • 原因がはつきりしない脱力感がある。
  • 筋肉が痛いあるいはしびれなどの不快感がある。
  • 頭痛がある。
  • 関節が痛い。
  • 精神神経症状がある(まぷしい、物忘れ、刺斂を受けやすい、集中できない、思考力が低下、抑うつ状態)。
  • 不眠または過眠。
  • これらの症状が数時間から数日であらわれた。

現代ならではの病気西洋医学では解消できない

多忙な毎日、心身のストレス、人間関係の複雑さ、騒音などの環境のストレス、なんらかの病気などが引き金になって、慢性疲労は起こります。

1998年に厚生省(現・厚生労働省)が行った調査では、日本人の6割が疲労を感じ、そのうち半数以上が慢性疲労を自覚していたという結果でした。この、これといって病気がないのに慢性疲労をともなう状態を「半健康」といいます。これは西洋医学では解消ができない症状。漢方などで体質改善をしていきましょう。

ストレスを解消して納得いくライフスタイル

この重大な病気が見当たらない慢性疲労から抜け出すには、第一にストレスを解消し、くつろげる場所と時間をもつことです。人と競争するのではなく、完璧でなくていい、60点の人生でも幸せを感じられるならいいと、自分の生き方を認め、アバウトなものの見方や考え方をもつこと。多忙でストレスの多い生活環境を改善して、自分が納得のいく生活スタイルをもつことです。

こうして だるさ・疲れやすさを改善

癒される時間をもつ

自分が本当に求めているものは何かを考え、趣味など、自分が癒される世界をもつことです。バスタイムなどリラックスする
ひとときを過ごすのもいいでしょう。

人間関係を楽しく

みんなに好かれようと思うのではなく、気の合った人と楽しい人間関係を結べればいいと考えます。人にしてもらうことではなく、自分が人にしてあげられることを考えます。

体を動かす

デスクワークが多い人、創造的な仕事をしている人は、仕事の合間に時間を見つけて、ウォーキングなど軽い運動で体を動かします。

気分転換をする

いやなことがあったときは心の中にためこまないで吐き出すことです。仲のよい友人と食事をしながらおしゃべりしたり、大きな声を出してカラオケを楽しんだりして、エネルギーを発散しましょう。

食生活を豊かに

多忙だから、あり合わせのものを食べる、仕事をしながら食事をするなどということがないよう、楽しい食卓を演出し、食事に時間をかけましょう。おいしい物を食べるのは心の栄養になります。

よく眠る

気持ちよく眠れる枕や布団、パジャマなどの寝装具に気を配り、ぐっすり心地よく眠れる環境を整え、疲労はその日のうちにとります。眠りを誘う芳香浴などのセルフケアを生活に取り入れましょう。

だるさ・疲れやすさのセフルケア

ハーブ

内臓機能の低下を改善し、心も体も元気にさせるハーブティーを飲みましよう。ハーブティーの有効成分を体内にとどめておくために、1日3回程度、定期的に飲むことをおすすめします。

ティーで

ローズマリー

若返りのハーブとして知られます。血液循環を促進するとともに、脳の機能も高めます。

ダンディライオン

肝機能を高め、活力を生みます。

ローズヒップ

ビタミンCが豊富に含まれています。利尿、強肝作用があり、慢性疲労、夏バテなどにも。など

アロマテラピー

おすすめは、旺盛な生命カが特徴のペパーミント。アロマポットなどを使つて芳香浴をしましょう。清涼感あふれるクリアな香りがお部屋に広かつて、芳香成分が鼻から脳へ、呼吸器から肺へと全身をめぐって活カを高めます。

フラワーエッセンス

仕事やプライベートで大きなストレスがかかったり、目的を見失って無気カになったり。心の不調が大きな疲労感・けん怠感となって体にあらわれることも多いものです。そんなときは、フラワーエッセンスでケアしましょう。植物のエネルギーがあなたの心と体にカを与えてくれます。

オリーブ

苦しいことが続き、消耗した場合に。体と心にカ強さを取り戻します。

ビルベリー

目的のない無気カさに。バイタリティーをよみがえらせます。

セルフヒール

自己治癒カを活性化し、健康になるための勇気を与えてくれます。   など

漢方

とくに原因がないのに元気が出ない、体が疲れる人は、漢方では「気虚(ききよ)」といって、生命エネルギーである「気」の働きが低下していると考えます。専門家のもとでの体質改善が必要です。次のような漢方薬が使われます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

手足が抜けるような激しいだるさがある、疲れきって食欲がないという人に。胃腸の働きを高め、体力を補い元気をつけます。

人参養栄湧(にんじんようえいとう)

冷え性で貧血気味、顔色が悪く、疲労が強いときに。体力と元気を補い、元気を取り戻すのを助けます。