胃の不快感

どうして胃の不快感?

胃の不快感胃の不調の多くは急性胃炎や慢性胃炎

食べすぎて胃が痛い、なんとなく胃がもたれてすっきりしない、職場の人間関係に悩むうちに、胃がキリキリしてきた、というような胃の不快感……たいていは胃炎です。

胃炎には、暴飲暴食などの刺激によって胃の粘膜が急激に炎症を起こす急性胃炎、胃の不快感にずっと悩まされ、胃の粘膜に慢性的な炎症や萎縮がみられる慢性胃炎、とくにこれといって胃の粘膜に異常がみられず、精神的な苦痛や不安が原因と考えられる神経性胃炎があります。

胃炎の原因は、多くがアルコール、タバコ、食べ物によることが多いのですが、胃の働きは自律神経の支配を受けているので、精神的な動揺や不安、苦痛も影響します。

その他、胃が正常な位置より下がっているために長時間、胃に食べ物がとどまって胃がもたれる胃アトニー、酸っぱいものがこみあげてくる胃酸過多症なども胃炎の原因です。

3日以上、胃の不快が続くなら病院へ

胃の三大疾患は胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんです。胃の不快の多くは胃炎ですが、胃のもたれ、むかつき、痛みなどの症状が3日以上も続くようなときは、胃炎以外の病気も考えて一度、内科や胃腸科を受診し、確かめておきましよう。

急性胃炎の場合なら、刺激のある食事を控えて安静にしていればたいていは治ります。慢性胃炎の場合は、心身のストレスを解消して、規則正しい生活をするなど、生活習慣を改善する必要があります。

いずれにしても、なかなか治らない胃の不快は、がん発症の危険がないわけではないので、定期的に検査を受けましよう。

神経性胃炎の場合は、一過性のものなら問題はありません。繰り返し症状が出るようなら、ものの見方や考え方を変えて、心身のリラックスを心がけましょう。

快眠・快食・快便を心がけストレスをためない工夫を

胃の不快症状の多くは心身のストレスと不摂生な生活です。暮らしやすい環境を整え、快眠、快食、快便を心がけ、セルフケアで五感をフルに使って心身のストレスをためない工夫をしましょう。

胃の不快感の改善

食生活

1日3食をきちんととることが第一です。食べるときには、よくかんで食べる、楽しく食べる、腹八分目を心がけましょう。食後はデザ一卜などを楽しみながらゆっくり過ごします。なお、胃アトニーなら胃がもたれないように、食事を少量ずつ4~5回に分けて食べましょう。

ストレス

軽いスポーツやウォーキングなどで体を勁かし気分転換すると心身がリラックスします。悩みがあるときは自分ひとりで抱え込まないで、友人と会う機会を設け、悩みを話すようにします。先々のことを悲観的に考えてくよくよしたりしないように。
できるだけ楽しいことを考えるようにしましょう。

刺激物

深酒、タバコは胃の粘膜を荒らす原因にもなるので避けましょう。コーヒーや、塩辛いものなどの刺激物もほどほどにします。冷たすぎるもの、熱すぎるものも胃には負担になります。

胃の不快感のセルフケア

ハーブ

疲れているときや、怒つているときの暴飲暴食に気をつけましよう。消化カを高めるスパイスを上手に使うと、胃のもたれを防いでくれます。

アニスシード、カルダモンシード、フェンネルシードなど、消化を助ける作用のあるスパイスハープの種子を食後にかむとよいでしよう。また、胃腸症状に効果を発揮するペパーミントティーを食後に飲むと、胃がすっきりします。

ホメオパシー

症状や体質にあったレメディ(治療薬)を使いながら、生活改善にも努めましよう。症状が長引く場合には、より深刻な原因が潜んでいることもあるので、医師の診察を受けてください。

  • 脂つこいものを食べすぎた
  • ガスがたくさん出る
  • 胃が重く胸やけがする

カルボ・ベジ

原材料は木炭。衰弱状態にある人を元気にさせるレメディ。消化不良時に内服すると腸内ガスを吸収する作用があり、医療の現場でも古くから使われています。           など

  • こってりした高カロリーな食べ物、辛いもの、コーヒーなどで起こる消化不良
  • 二日酔いのとき
  • 食後に胸やけし、口の中に腐ったような昧がする

   ↓

ナックス・ボミカ

おもに東インドや北オーストラリアなどに原生する樹木。ストレス解消のために暴飲暴食をして起こした消化不良にはこのレメディが最適です。

  • 慢性の消化不良
  • 胃酸過多で口の中が酸っぱい感じ

  ↓

サルフア

原材料は硫黄、西洋の民間療法では、古くから肌と腸を浄化するために硫黄が使われてきました。消化器系の不調やニキビなどの皮膚症状によく使われます。

漢方

ストレスや暴飲暴食からくる、胃痛や胃の不快感のほかにも、体質的に胃腸が虚弱な人もいます。漢方薬は、それぞれの原因や症状、体質に合わせて薬を処方していきます。まずは専門家のアドバイスを受けましょう。一般に次のような漢方薬がよく処方されます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

気力がない、疲れやすいなどの症状がある人で、食欲がなく、食べるとすぐに満腹になる。食後は眠くなったり、だるくなったりする人に。

六君子湯(りっくんしとう)

胃がもたれる、食欲がないなどの症状に加えて、疲れやすい、冷えるなどの症状に。

半夏漓心湯(はんげしゃしんとう)

がっちりタイプの人でみぞおちが張り、胃の不快感やもたれを訴える人に。

安中散(あんちゅうさん)

やせ型タイプで、神経性で起こるキリキリした胃の痛みに。             など

アロマテラピー

アロママッサージで、心身の両面から症状にアプローチしましょう。乗り物酔いや酒の飲みすぎで吐き気を感じるときには、ペパーミントをティッシュやハンカチにたらして香りをかぐと、気分がラクになります。ペパーミントはマッサージオイルに入れてもさわやかですが、敏感肌の人にはおすすめできません。

マッサージで

カルダモン

消化を促進作用があります。おなかが張って苦しいときにも効果的です。

フェンネル・スィート

消化器官をやさしくサポートします。とくにストレスや緊張などからくる症状に、心身の両面から働きかけてくれます。               など