腰痛

なぜ腰痛になるのか?

腰痛は人間が2本足で歩き出してからの宿命

荷物を急に持ち上げたり、体をひねったりしたときに、腰に痛みが走り、動けなくなることがあります。急性腰痛症ともいい、椎間板が老化をはじめる20歳代からみられる病気です。

腰痛は、重い頭を支えて、人が直立して歩くようになって以来の、宿命のようなものです。とくに、おなかに赤ちゃんがいる妊娠中や子どもの世話に明け暮れる育児中は慢性腰痛症になりやすいようです。その他、デスクワーク中心の生活で運動不足の人、太りすぎの人も腰に負担がかかるので注意しましよう。

痛みが、長引いたり、強くなるときは受診を

慢性の腰痛の中には、激しいスポーツのやりすぎから起こる脊椎分離症、老化によって起こる変形性脊椎症などのほか、子宮筋腫、子宮がんなど婦人科の病気が原因になっていることがあります。

いつまでも痛みがとれなかったり、痛みがだんだんひどくなるようなときは、整形外科を受診して、病気がないか確かめましょう。

立ちつぱなしの仕事の人やデスクワークの人は注意

できるだけ腰に負担をかけないように、立っているとき、座っているとき、ものを持ち上げるときなどの姿勢に注意しましよう。とくに、太っていると、それだけで腰に負担がかかります。食生活を改善して、なるべく標準体重に近づけるように努カし、運動もまめにしましよう。

なかでも一日中デスクワークをしている人は、運動不足になりがちなので、通勤時はひと駅ぶん歩いたり、駅や職場ではエスカレーターやエレベーターを使わないで階段を歩くなど、こまめに動く習慣をつけましよう。

こうして肩こりの改善・予防

また、一日中立ちっぱなしの仕事をしている人は、腰を冷やさないようにし、靴は疲れない低めのものをはき、疲れたらイスに腰をおろしたり、腰を伸ぱす動作をして腰をいたわりましょう。なお、タバコは血のめぐりを悪くするので禁煙を。

冷えを防ぐ

血液の循環をよくするためにも、足腰を冷やさないようにしましょう。スカートよりもパンツがおすすめです。冷房が効いている室内では、腰を保温する長めのカーディガンや毛布は必需品です。

腰に負担のない靴選び

ハイヒールは、立ったときに腰を突き出した無理な姿勢になるため腰をいためやすいのです。あまりヒールが高すぎないものを選ぴましょう。また窮屈な靴も血行を阻客します。つま先に指1本余裕のある、足に心地いい靴をはきましょう。

姿勢に注意

立つ姿勢

長時間同じ姿勢はとらないように注意しましょう。疲れたら腰を伸ばすストレッチなどを行って血流をうながします。

ものを持ち上げる姿勢

重いものを持ち上げるときは、腰を落とし、体をものに近づけて持ち上げます。ものを運ぶときも、体をものに近づけ、腹部で支えるようにして運びます。

座る・腰かける姿勢

イスには深く腰かけます。浅いと腰に負担がかかります。正座は、もっとも腰への負担が少ないといわれます。背筋をのぱして座りましょう。

寝るときの姿勢

寝るときは柔らかすぎないふとんにあお向けか横向きの姿勢で寝るのが自然で、腰への負担が少なくてすみます。ふとんが柔らかすぎると、背中は軽いS字状に曲がっているので、あお向けに寝ると腰に体重がかかってそれが負担になります。

腰痛のセルフケア

ストレッチ

腰痛体操を日課にしましょう。デスクワークが多い人は、オフィスの休憩時間にもストレッチを。体操やストレッチは、腰や背中の筋肉が伸びていることを意識しながら、はずみをつけずにゆっくり行うのがポイント。痛みが強くないときは、運動で背筋や腹筋をきたえることも大切です。

腰痛体操

  • あお向けに寝て、両ひざを軽く立て、両ひざを右、左交互にゆっくりと床につける。
  • イスに浅く腰をかけたら、背中をできるだけ丸くしておへそをのぞきこむようにおなかをへこませる。その
    後、腰に両手をあてて腰を十分にそらせる。
  • 立った姿努から両足を交差させて、深くおじぎをするように前屈する、前の足は軽く曲げて、後ろの足はひざを伸ばして行うのがコツつ交差する足を替えて、反対側も同様に。
  • 片ひざを曲げて両手で抱えて、ゆっくりと胸に引き寄せる、反対側も同様に。
  • イスに座り、片ひざを両腕で抱えるようにして、ゆっくりと胸まで引き上げる。反対側も同様に。

慢性腰痛は温湿布、急性は一時的に冷湿布

腰が痛むときは湿布であたためたほうがよ腰いのか、それとも冷やしたほうがよいのか、迷う人も多いでしょう。

基本的に、慢性腰痛の場合には痛む部分を「あたためる」のが正解です。いろいろな湿布薬が市販されていますが、皮膚が弱い人は、湿布薬を貼ると皮膚がかぶれてしまうこともあります。そんな人は、熱いお湯につけて絞った蒸タオルを使いましょう。電子レンジを使えばもっと手軽に蒸タオルがつくれます。

また、携帯用カイロもいつでもどこでも使えて便利です。オフィスでは、衣服につけるタイプのものがズレ落ちないので安心して使えます。

ところで、テニスやゴルフなど激しい運動などで急性の腰痛が起こったときには、安静にして一時的に痛む場所を冷やしたほうがいいことが多いものです。痛みが続く場合は専門医を受診しましょう。

ホメオパシー

ホメオパシーのレメディ(治療薬)のもっとも一般的な形状は、ラクトース(乳糖)の粒タイプですが、皮膚に塗布するクリームやシェルタイプもいろいろあります。ここではおもに急性の腰痛に効くレメディを紹介します。服用するほか、外用クリームを直接塗つても効果的です。

  • 腰の使いすぎ(ダンス、庭仕事など)による腰痛
  • ふだんしない動きなどによる筋肉痛
  • 事故やケガによる腰痛

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アーニカ

原材料は、南アメリカのアンデスで多く見られる多年生のハープ。アンデスの登山家はケガをした際にア一二カの葉をちぎってしゃぶり、痛みをやわらげます。               など

  • 腰の使いすぎによる腰痛や背中の痛みとこりに
  • 関節がこわばり、うまく動かない感じ
  • あたたかくしてゆっくり動かしたり、さすったりするとよくなる場合

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ルス・トックス

北アメリカに自生する植物が原材料で、先住民も薬として使つていました。ねんざ、筋違い、関節の腫れ、ケガなどの救急レメディとしてよく使われます。                 など

アロマテラピー

痛みをやわらげたり炎症を抑える作用のある精油で、やさしくマッサージをしたり、温湿布をつくつて腰をあたためても。体全体の血行をうながし、心を落ち着かせるアロマバスもおすすめです。

マッサージ・アロマバスで

ジュニパー

炎症を抑えたり、筋肉のひきつりをしずめる働き。

ジンジャー

慢性的な筋肉や関節の痛みに。精神を昂揚させ疲労を回復させる作用も。

セージ

筋肉内の血液循環を高めるので、筋肉痛に効果的。関節炎、リウマチにも。

マージョラム

けいれんや炎症を抑えて痛みをやわらげる作用があります。リラックス効果も。   など