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貧血(鉄欠乏性貧血)

どうして貧血になるのか?

月経.妊娠.授乳中は鉄欠乏性貧血になりやすい

貧血の初期はあまり自覚症状もなく、「なんとなく疲れやすい」「気分がすぐれない」という程度です。だるい、めまいがするなどのはっきりした症状がみられたり、顔が青白く、まぶたをひっくり返すと粘膜が白つぽいという典型的な症状があるときは、かなり貧血も進行しています。

このような鉄分が不足するために起こる鉄欠乏性貧血は、圧倒的に女性に多くみられます。女性の鉄欠乏の原因は、まず月経です。月経によってほぽ毎月、鉄が排出されることになります。子宮筋腫などがあると出血量はさらにふえます。2番目の原因は妊娠・授乳などによる鉄の需要、3番目は偏食やダイエットによる鉄の摂取不足です。炭水化物や脂肪を減らすと、たんぱく質がエネルギー源として消費されるので、栄養バランスがくずれ、貧血はますます進行します。

貧血の症状

  • 疲れやすい。
  • めまい。
  • 集中力がなくなる。
  • 動悸・息切れがする。
  • 顔面が青白い、爪が白っぽい、まぶたの裏が白っぽい。
  • 頭が痛い・頭が狙い。
  • 食欲不振。
  • 微熱がある。
  • 舌やのどが荒れる。

貧血予防のために、食生活を改善する

貧血の背景には子宮筋腫、月経過多などの病気が隠れていることがあります。貧血がひどいときは一度受診して、異常がないかチェックしましょう。病気がないときは食生活を改善しましょう。重症の貧血なら鉄剤が処方されます。とくに妊娠中・授乳中はすばやい対応が大事です。1か月続けれぱ貧血にともなう不快症状は消え、2か月もすれば血中のヘモグロビン濃度も正常になります。正常になったら服用は止め、鉄分を含む食べ物をとる食生活の改善によって、再び貧血が起こるのを予防しましょう。

食事の改善が貧血対策の基本です。

貧血対策はまず食生活の改善です。サプリメントだけに頼るのは胃腸への負担になることがあります。レバー、ホウレン草、アサリなど鉄分を多く含む食品を意識してとりましよう。また鉄の吸収をよくするために、たんぱく質やビタミンCもあわせて摂取します。

こうして貧血を改善

規則正しい食生活

無理なダイエット、朝食抜き、偏食などはやめ、3度の食事をしっかりとりましょう。インスタント食品、加工食品などは栄養のバランスを乱すので避けましょう。外食や総菜の購入も減らし、手づくりでバランスのよい食事を心がけましょう。

貧血によい食べ物

野菜中心の食事では鉄不足になることがあります。血となる動物性たんぱく質をしっかりとります。鉄が多く含まれ、体内への吸収率も高いのはレバ一、牛乳、卵、貝類です。植物性たんぱく質では、大豆とその加工品がすぐれています。またビタミンCは鉄の吸収率を高めるので、キャベツなどの野菜も忘れてはいけません。

香辛料を利用

香辛料、薬味などは胃液の分泌を高めて鉄を吸収しやすくします。貧血の人は食欲不振のケースが多いので、八一プ類やコショウ、しょうがなどを上手に利用するといいでしょう。

鉄製の鍋で調理

鉄製の鍋やフライパンを使用して、肉や野菜を鯛理しましょう。鍋やフライパンの鉄分が食べ物にも吸収され、そのまま体内に迎ぱれます。

食事はよくかみ、量はほどほど

食事はよくかんでゆっくり食べると胃液の分泌がよくなり、鉄の吸収も高まります。腹八分目を心がけ、アルコールの飲みすぎにも注意しましょう。食後のコーヒー、紅茶、緑茶は食後30分おいてからにします。お茶の中のタンニンが鉄の吸収を妨げ
るからです。

ストレスをためない

ストレスは胃腸の働きを低下させ、食欲不振を招きます。食串中は、楽しい雰囲気を心がけます。職場では気の合う仲問と楽しい会話をしながら、休みの日は好きな音楽を間いて、ゆったりした気分で食事を味わいましょう。

貧血のセルフケア

ハーブ

紅茶やコーヒーに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害します。お茶を飲むならハーブティーがおすすめです。鉄分やビタミンCなどが豊富なハープを選んで、お茶を楽しみましよう。1日3回程度、毎日続けて飲むようにしてください。

ティーで

ネトル

鉄分とビタミンCを豊寓に含んでいます。ヨーロッパでも貧血対策によく使われるハープです。

ローズヒップ

レモンの約30倍ものビタミンCが含まれているとも。貧血対策とともに美肌効果も。

アルファルファ

鉄、ミネラル、カルシウム、マグネシウムなどさまざまな栄養素がふんだんに含まれています。若返りをサポートするハーブとしても有効。   など

ホメオパシー

貧血は体質的な要素もあります。体全体の調子を整えるためにも、専門家のもとで体質改善を行っていきましよう。また、ホメオパシーから派生した次のような「ティシュー・ソルト」を継続的に使用していくこともおすすめです。

  • 下痢をしやすく、熱っぽい慢性的な貧血に
  • 夜に不調が起こりやすく、動きによっても不調が起こりやすい人に

   ↓

フェルム・フォス

原料は鉄とリンを化合したリン酸化鉄という化学物質。体内での身体機能の欠乏症を防ぐミネラル「ティシュー・ソルト」の一つとして選ばれた物質。

  • 胃腸の消化・吸収が悪く、体質虚弱からくる貧血に
  • 成長期・思春期や病気の回復期に出現した貧血に

   ↓

カルク・フォス

原料はリン酸カルシウム。「ティシュー・ソルト」の一つで、消化機能を活発にします。       など

漢方

漢方では、貧血は「血虚(けつきよ=血の不足)」から起こり、元気が衰えて体の機能が減退した「虚証(きょしよう)」の人がなる病気と考えられています。そこで、消化器系統を強め、全身の機能を高めていく体質改善をしていきます。次のような漢方が使われます。

帰牌湯(きひとう)

体力がなく、元気が出なくて疲れやすい、食欲がない、貧血で顔色が悪い人に。不眠などの症状も改善されます。

加味帰牌湯(かみきひとう)

上記の症状に加えて、気分がイライラしたり、落ち着きがなかったり、元気がなく口数が少なくなるなど精神不安が強いときに使われます。 など

低血圧と貧血は違うもの

疲れやすかったり、めまいがしたり……貧血疲と低血圧は、言葉も症状も似ているので、なんとなく混同している人も多いのではないでしょうか。

でも、実はまったくの別物。血液を赤くしているヘモグロビンの不足が原因で起こるのが貧血。一方低血圧は、心臓から流れ出る血液の圧カが低いものをいいます。さらに両者の違いをわかりにくくしているのが、「脳貧血」という言葉。これは、血圧に関係して起こるものです。つまり低血圧の一つです。自律神経の調整がうまくいかなくて、一時的に脳に循環すべき血液
がストップしたり少なかったりすると、フラフラと立ちくらみを起こしてしまうのです。

貧血か低血圧かで予防&対処法が違つてきます。めまいや立ちくらみを起こす人は、一度検査を受けて、原因をチェックしてもらつてくださいね。