静脈瘤

なぜ静脈瘤ができるのか?

見ための悪さだけでなく足の不快症状もある

静脈瘤は静脈が盛り上かってうねり、瘤のようになる病気。おもに足のふくらはぎに見られますが、腕やおなか、肛門の周囲にもできます。食道や骨盤の内側など、体の中にできることも。30~40歳代の働き盛りに多くみられる症状です。

ずっと立ちっぱなしで仕事をしていると、血液が下肢にたまり、このたまった血液の圧カが静脈の壁にかかってふくらむのです。

生まれつき静脈の壁が弱い場合には、血管が拡張しやすく、静脈瘤ができやすくなります。静脈瘤は見ための悪さだけでなく、足のだるさや、腫れぼったさ、痛みなどの不快な症状をともないます。かゆみもあり、かゆくてひっかいて皮膚炎を起こしたり、静脈瘤から内出血したあとが褐色の大きな斑点のようになったり、皮膚炎による湿疹から潰瘍に移行するようなこともあります。

静脈瘤はほうつておくとどんどん悪化します

静脈瘤は一度できると血液の逆流を防ぐ静脈内の弁が閉じにくくなって、足に血液がたまりやすくなり、どんどん悪化していきます。静脈瘤に気づいたら、そのままにしておかないで、すぐに受診して適切な手当てを受けましよう。

症状が悪化していくようなら、がまんしないで手術を受けましよう。2~3日の入院ですみます。立ちっぱなしを避けて
こまめに休憩を

皮膚炎や潰瘍などがなく静脈瘤だけなら、寝るときに足を高く上げて、足のだるさや鈍い痛みを解消して、これ以上、悪くならないように予防しましょう。

妊娠中の人は悪化しやすいので、とくにセルフケアが大事です。太りすぎないことも大切です。

静脈瘤ができやすい人

立ち仕事の職業

販売員、美容師、看護師、ウェイトレス、客室乗務員など、立ち仕彫を長時間していると、足がむくみ、ふくらはぎの瘤がひどくなります。

便秘気味

便秘気味の場合は、足ではなく肛門など陰部に静脈瘤ができやすくなります。外痔はこの静脈瘤の一極です。

肥満

肥満により静脈が圧迫され、血行が悪くなり、下肢にうっ血が起こりやすくなります。うねるような瘤がいくつもできるのは、太った人に多いようです。

妊娠中

大きなおなかに圧迫されて、静脈がうつ血するので、足ばかりか、おなか、肛門など体の各所に静脈瘤ができやすくなります。

親が静脈瘤に悩んでいた

静脈瘤そのものは遺伝しませんが、静脈弁が弱くて静脈瘤になりやすい体質が遺伝します。

30~40歳代の女性

妊娠中から出産後にかけて多くみられ、年齢的には30~40歳代に症状が出る人が多く、発症年齢が上がるとともにだんだん症状が重くなってきます。

静脈瘤に伴うふくらはぎの症状

  • 静脈が瘤のように浮き出てうねっている。
  • 瘤の部分を押すと痛みがある。足全体にも鈍い痛み。
  • 足がだるい。足をもぎたい気分になる。
  • 足が重く、疲れやすい。夕方には靴が窮屈に感じられる。
  • ふくらはぎが腫れぼったい、むくみがある。
  • 足の皮膚が突っ張るような感じがある。
  • 静脈瘤の部分かかゆい。
  • かきむしって皮膚炎を生じることがある。
  • 静脈瘤から血がにじみ、そのあとが黄色く変色する。
  • 静脈瘤が悪化すると、かいたあとが湿疹になったり、潰瘍ができたりする。

こうして静脈瘤を改善

寝るときに足を高く上げる

静脈のうつ血を防ぐためです。二つ折りにした座ぶとんや枕などを、ふくらはぎの下に入れます。 10センチくらいの高さで十分。高すぎてもいけません。

ときどき横になる、座る

足が重い、むくんでいる、疲れた、鈍い痛みがあるなどというときは、まず足を伸ばして座つてみましょう。それだけですいぶんラクになります。

軽い運動

散歩やウォーキングなどで体を動かします。同じ姿勢でじっとしているのは、静脈をうつ血させる原因になります。

弾性ストッキングの着用

朝から足がむくみ、静脈瘤がくっきりと浮き出ているようなときは、医療用の弾性ストッキングをはきます。足が軽く圧迫されて、足もとが軽快になります。

血管を強くする

鶏肉や魚などの良質の動物性たんぱく質や大豆とその加工品などの植物性たんばく質、ナッツ類に多いビタミンEをとって、血管の壁を強くします。

静脈瘤のセルフケア

アロマテラピー

おすすめの精油はサイプレス。静脈瘤予防にマッサージは有効ですが、すでにできてしまつている場合は、患部へのマッサージは避けてください。血管がもろくなっているので、マッサージで刺激を与えないほうがよいのです。ひどい場合は医師に相談をしましょう。アロマパスやフットパスは、手軽にできて、下半身の血行を改善するのにおすすめです。

アロマバス・フットバスで

サイプレス

静脈瘤に大変効果があります。全身の血行が促進され、とくに下半身のむくみ解消に役立ちます。

レモン

血行の流れをよくします。リフレッシュ効果が高く、体の不調を整える働きもあります。     など

ホメオパシー

静脈瘤は長時間の立ち仕事や妊娠、肥満などのほか、体質的な要素も関係します。ホメオパシーでは、原因や痛みの種類によって、一般に次のようなレメディ(治療薬)を使います。

  • 締めつけるように、打撲傷のように痛む静脈瘤

   ↓

ベリス・ペレニス

キク科の植物。一般名はデイジー。レメディは血管に作用するため、静脈瘤で打撲傷のようにズキズキする場合に適応します。

  • 長時間の立ち仕事など、血行不良によって起こる静脈瘤

    ↓

カルク・フルオル

原材料は、石灰のフッ化物。血管壁の弾力を高めて、血液循環を促進します。

  • 節くれだってかたく、膨満感があって痛む静脈瘤

  ↓

ハマメリス

一般的にはウィッチヘーゼルと呼ばれる植物。静脈瘤のほかにも、痔、出血などにも役立つレメディです。