過換気症候群

なぜ過換気症候群になるのか?

不安やストレスから自律神経が乱れて起こる発作

突然、胸が息苦しくなって動悸が起こり、息を吸っても苦しくて、ハーバーと呼吸を繰り返すうちに、めまいが起きたり手足がしびれてくる……これが過換気症候群です。過呼吸症候群ともいわれます。倒れたり、意識を失うこともあって、救急車で運ばれるケースも少なくありません。しかし、病院で検査をしても、体に異常は見つかりません。また発作はすぐにおさまるのも特徴です。

過換気症候群は、若い女性に多くみられるものです。ストレスや不安感が強くなったとき、かっとうや不満など心の問題があるときは、呼吸をつかさどっている自律神経のバランスがくずれて、発作的に繰り返し浅く速い呼吸をしてしまうことがあります。その結果、一時的に血液中の二酸化炭素の濃度が低くなって、手足がしびれたりめまいが起きたり、意識がもうろうとしてくるのです。

発作が起きたら紙袋を口にあてて、息を吸って

この発作が起こると、息が吸い込めなくなるので、「このまま死ぬのではないか」という強い不安感におそわれます。

そのため発作を一度経験すると、「また同じことをくり返したらどうしよう≒今度発作を起こしたら死ぬのではないか」という不安や恐怖がつのって、電車やエレベーターなどに乗るのが怖くなってしまう人もいます。

でも、発作を怖かっていると、ますます不安感が増してしまいます。乗り物やエレベーターに乗るのを避けないようにしましよう。

過換気症候群はとてもつらい症状ですが、この発作によって死ぬことはありません。万一、発作が起きても、紙袋に□をあててゆっくりと呼吸をすると、血液中の二酸化炭素の濃度が調節されて、自然に発作がおさまります。いざというときのために紙袋をバッグにしのばせておくとよいでしょう。「大丈夫」というお守り代わりにもなります。

精神安定剤などによる治療法もあります。発作をくり返したり、電車に乗るのが怖いなど、発作に対する不安感が強いときには、心療内科などの専門医に相談しましょう。

ストレス、疲労をためない生活を心がけて

過換気症候群の最大の敵はストレスです。とくに真面目で几帳面な人や完璧主義の人は、疲労を押してまで仕事をがんばってしまう傾向があります。仕事をする際には、自分の心と体から発するサインに耳を傾けながら、ストレスや疲労をためないように心がけましょう。

リラックスできる時間や気持ちをつくることもとても大事です。好きなことをしたり楽しいことを考えてイライラやストレスをためない生活や、自律神経を整える生活をぜひ実践してください。

こんなときに起こりやすい

  • 悩みや心配ごとがあるとき。
  • ストレスがたまっているとき。
  • 睡眠不足や疲れているとき。
  • 体調が悪いとき。

発作のときの対処

紙袋を口にあてて自分の息をゆっくりと吸います。ビニール袋は、口をおおって窒息する危険があるので使
わないように。身近に紙袋がないと
きは、両手で口と陣をおおって、ゆ
っくりと呼吸をします。

過換気症候群のセルフケア

フラワーエッセンス

過呼吸の発作を経験すると、「また次に起こしたら……」と、強い不安感にかられる人も少なくありません。フラワーエッセンスは、こうした強い不安をしずめる手助けをしてくれます。緊急時に助けてくれるエッセンスもあるので、いつもバッグにしのばせておくとよいでしょう。

レスキューレメディ
数種類の花のコンビネーションで緊急時のバランス回復をうながします。
アルニカ
あらゆる極類のショックから、自分が再び無傷だと感じられることを助けます。
レッドクローバー
極端な状況の中でも、落ち着きと自制心を保てるように気持ちをうながします。

ホメオパシー

ホメオパシーにはショック、不安、恐怖をやわらげるレメディ(治療薬)もあります。心を落ち着かせ、緊張をやわらげるほか、パニック時の応急手当てに、また予防のためにも使えます。

  • 突然のショックにより、死への恐怖でパニックになっているとき
  • また、発作の経験が深い傷となって心に残っているとき

  ↓

アコナイト
原材料は、トリカブトの名で知られる植物。突然はじまる過呼吸やパニック発作などに対応する緊急レメディです。

アロマテラピー

いざ発作が起きそうになったときのことを考えて、紙袋とともに神経系を鎮静させる作用のある精油もバッグに入れておくと安心です。

発作が起こりそうになったら、ハンカチやティッシュに精油を1~2滴たらして、口や鼻の近くにもってきて、ゆっくりと香りを吸い込んでください。芳香成分が鼻から脳へ、そして体全体をめぐつて、心と体の緊張をゆるめてくれます。

また過換気症候群は、人よりも不安を強く感じてしまう人、周囲に対して気を使いすぎる人、自分の意思を押し殺してしまうタイプなどに多く見られる傾向があるといわれています。

ストレスをためやすい人は、ふだんから芳香浴やアロマバスなどで、心の緊張をほぐすようにしましょう。

吸入で

スイートオレンジ
不安や緊張をほぐします。
イランイラン
動悸や気持ちの混乱をしずめます。
クラリセージ
緊張をほぐし、平常心に戻します。