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月経不順

多くの月経不順はホルモンの乱れが原因

思春期から閉経を迎えるまで、妊娠中以外は、ほぽ月に1回、一定の周期で月経があります。正常な月経の周期は、月経の開始から次の月経がはじまるまでの25~45日で、これは月経の初日から次の月経がはじまる前日までの日数です。この範囲をはずれる場合が月経不順です。

月経が続く期間は、一般に3~7日。正常な月経では、レバーのようなかたまりが見られない状態で、1回の月経でトータル40~60グラムの出血逗があります。

月経が開始したばかりの思春期の月経不順は、卵巣や子宮の未熟さ、卵巣機能の低下が原因です。20~40歳代の成熟した女性の場合は、生活習慣が原因となって起こるホルモンの分泌異常と、子宮や卵巣などの病気が原因になっていることが多いようです。

月経不順が続くなら基礎体温をつけて受診を

月経不順は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因のこともありますが、たいていは、心身のストレスや環境の変化が引き金になって、ホルモンの分泌が乱れるのが原因です。月経周期が、先月は40日、今月は25日などと月によって変わります。これは若いときにはよくあることですが、最近は、排卵のない月経や一時的に無月経になるケースもふえています。疲労やストレス解消のために無茶食いして急激に太ったり、逆に1か月に5キロ以上もやせるダイエットをした場合などにみられます。とくに無理なダイエットは、月経の異常を引き起こしやすいので注意しましよう。

月経がなくなったり、ひんぱんに月経周期が乱れるときは、必ず婦人科を受診しましよう。できれば基礎体温をつけて受診すると、診察する際に役立ちます。

月経不順のタイプと治療

月経不順にはいろいろなタイプがあります。それぞれの原因と対処法をまとめておきました。月経不順は慢性化すると不妊の原因になるので注意しましょう。

稀発月経

月経周期が46日以上90日未満。原因は無排卵周期症のケースが多い。ほうっておくと不妊の原因に。黄体ホルモンなどによるホルモン療法。10歳代の場合はしばらくようすをみる。

頻発月経

月経周期が24日以下で月に2回も3回も月経が訪れる。排卵をともなわない無排卵や黄体機能の不全などが原因。ほうっておくと不妊の原因に。謹が少ないと思っていたら不正出血のこともあるので注意。治療はホルモン補充療法。治療の必要がないものも多い。

続発性無月経

月経があったのに。60日~90日以上月経がない。原因は1か月に5キロ以上やせる無理なダイエットや激しいスポーツにより、月経をつかさどる視床下部や脳下垂体の機能が低下して起こる。ほうっておくと無月経になり元に戻りにくく不妊の原因に。治療は、黄体ホルモンなどを使うホルモン療法。

原発性無月経

18歳を過ぎても初経がみられない。原因は卵巣の発育不全が多いが、糖尿病など全身の病気でも。治療は、卵巣発育不全はホルモン補充療法など。

月経不順のセルフケア

ツボ押し

ほかのセルフケアとあわせて、婦人科系に効くツボもいろいろ押していきましよう。ツボの位置は人により微妙に違うので、イラストの位置を目安に、周囲を含めて押してみます。「痛いけれど気持ちがいい」と感じたところが自分のツボです。

おりものの量や色、においに注意

おりものは、子宮や卵管、脛など女性性器かおら出る分泌物です。性器の粘膜はこの分泌物でいつも潤されていて、健康な女性にはだれにでもみられます。吏は個人差がありますが、外陰から少し出て下着につく程度で、色は白か淡いクリーム色。これが月経と月経の中間の排卵期になると、無色透明で少し粘り気があるおりものになり、量もふえて、外部に流れ出てくることもあります。これは生理的なものです。おりものの量が急にふえてきたり、おりものに濃い黄色や茶褐色の色がついたり、膿のようなものや血のようなものが混じつたり、空気にふれていないのに魚が腐つたような悪臭がしたりするときは、婦人科系の病気が考えられます。

とくに、血液が混じつているとき、茶褐色のおりものが出るときは、最近は20歳代からふえてきている子宮がんのおそれもあります。おりものの量や色、いやなにおいがあるときは、すぐに婦人科を受診しましょう。

漢方

婦人科の病気は、漢方の得意分野の1つ。漢方では、月経不順をはじめ、月経にまつわるさまざまなトラブルは、お血(おけつ)といって「血(けつ)」のパランスがくずれて、血のめぐりが悪くなった状態と考えます。その人の体質や症状をみて、
それに合った薬を使っていきます。

桂枝荻苓丸(けいしぶくりょうがん)

体格ががっしりしている人に。めまい、肩こり、頭痛なども同時に改善します。月経前緊張症、月経困難症にも効果があります。

桃核承気濁(とうかくじょうきとう)

比較的体力があり、のぽせて便秘がちな人に。月経困難症や月経時の精神不安などにも有効です。のぼせや便秘も改善してくれます。

当帰しゃく薬散(とうきしゃくやくさん)

体力があまりなく、貧血、冷え性などがある人に。月経周期を整えるとともに、冷え性、貧血、頭痛、腰痛、肩こり、けん怠感なども改善。月経前緊張症や月経痛にも有効です。

フラワーエッセンス

ホルモンをつかさどつている視床下部はとてもデリケート。ストレスや環境の変化などで月経不順を引き起こします。心の不調が気になるときは、心のバランスを整えてくれる、フラワーエッセンスがおすすめです。

ホワイトウォーターリリー

心と体のアンバランスからくる不安定さに,満ち足りた感覚を取り戻します。

チェリーブラム

神経を消耗して自分自身をコントロールできないことが原因の場合に。安定した自己コントロールを養います。

コーン

生活リズムが不規則な「都会人間」に。自然のリズムとの調和を助けます。